【水車について】
水車には、上掛(うわが)け、胸掛(むなが)け、下掛(したが)けの三種類がありますが、これは上掛け式です。
昭和の初め頃までは、市内の小川のほとりに地域住民の共用や精米業のものを見ることが出来ましたが、電気の普及と精米機の発達により現在では殆ど見ることが出来ません。
この水車で搗ける米の量は、一つの臼(うす)で約三十キログラムですが、現在の精米機とちがい途中で数回糠(ぬか)とりをして搗き上げます。
この水車は、市内大蔵町在住の水車の名工金沢留吉翁が青少年の教育に資し、かつ薬師池公園に風情をそえる目的をもって製作寄贈されたものであります。
昭和50年2月 [案内板より]