自由民権の像 | 私の好きな薬師池公園
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自由民権の像

【自由民権の像】
 自由や権利という言葉が、人びとに新鮮な感動を与え、人間の精神の内に秘めた活力を呼び起こす、という時代がありました。近代に入ってもまだ憲法もなければ国会もなく、自治も市民的自由もなかった。1870-1880年代がそういう時代でした。

 当時の町田市域は、神奈川県の行政区にあって、南多摩郡に属しており、自由や権利への実現への願いが、もっとも強く満ち満ちていました。この地域は、武蔵国の辺境でありながら、相模国と接し、武相自由民権運動の中心的な地域となる可能性と、エネルギーを内包していたのです。ちなみに三多摩が東京府に移管されたのは1893年のことでした。

 神奈川県内の自由民権運動を指導した石阪昌孝(野津田)をはじめとして、村野常右衛門(野津田)、青木正太郎(相原)、細野喜代四郎(小川)、若林高之亮(下小山田)など魅力あふれる民権家を生み全国でも有数の豪農民権運動を展開しました。後発の若林美之助(下小山田)や石阪公歴(野津田)ら青年たちも、民権の理想に燃えて活動をくりひろげました。この活気に満ちた時代の創造力と、情熱にあふれた青年たちの奮闘と努力をあらためて現代に呼びさまし、そして未来に伝えるために、ここに自由民権の像を建立します。[記念碑より]

自由民権の像